Java: Invalid Source Release 21 解決方案指南

4 min read 11-15- 2024
Java: Invalid Source Release 21 解決方案指南

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Javaのバージョン21の使用中に「Invalid Source Release 21」というエラーが発生することがあります。このエラーは、Javaのソースコードをコンパイルしようとしたときに表示され、通常は環境設定やコンパイラのバージョンに関連しています。この記事では、このエラーの原因や解決策について詳しく解説し、Java開発者がスムーズに開発を進められるようにサポートします。

エラーの原因

1. JDKのバージョンが古い

「Invalid Source Release 21」というエラーは、使用しているJDK(Java Development Kit)のバージョンがJava 21をサポートしていない場合に発生します。具体的には、JDKのバージョンが21未満の場合、Java 21で書かれたコードをコンパイルすることができません。JDKのバージョンが古いと、最新の機能やAPIにアクセスできないため、開発作業に支障をきたすことがあります。

2. IDEの設定ミス

多くの開発者が使用するIDE(統合開発環境)の設定が正しくない場合も、このエラーが発生することがあります。特に、プロジェクトの設定でJDKのバージョンを適切に指定していないと、コンパイラが期待するソースのバージョンと実際のバージョンが一致せず、エラーが表示されます。

3. ビルドツールの設定不良

MavenやGradleなどのビルドツールを使用している場合、これらのツールの設定が正しくないことが原因でエラーが発生することがあります。ビルドツールの設定ファイルに誤ったJDKのバージョンが指定されていると、コンパイル時に「Invalid Source Release 21」と表示されます。

解決策

JDKのバージョンを確認・更新する

まず、現在インストールされているJDKのバージョンを確認し、必要に応じて更新します。

  1. コマンドラインで以下のコマンドを入力して、JDKのバージョンを確認します。

    java -version
    

    出力結果の例:

    java version "21.0.0" 2023-09-21
    
  2. JDKが古い場合は、最新のJDKをインストールします。これにより、Java 21の機能を使用できるようになります。

IDEの設定を確認・修正する

使用しているIDEの設定が正しいかどうかを確認します。

IntelliJ IDEAの場合

  1. プロジェクト設定を開く(File > Project Structure)。
  2. Projectセクションで、Project SDKがJava 21に設定されていることを確認します。
  3. Modulesタブで、各モジュールのLanguage levelをJava 21に設定します。

Eclipseの場合

  1. プロジェクトを右クリックし、Propertiesを選択。
  2. Java Build Pathを選択し、Librariesタブで使用しているJREがJava 21であることを確認。
  3. Java Compilerセクションで、コンパイラのバージョンがJava 21に設定されていることを確認します。

ビルドツールの設定を見直す

MavenやGradleを使用している場合、設定ファイル(pom.xmlbuild.gradle)を見直します。

Mavenの場合

pom.xmlファイルのmaven-compiler-pluginセクションを以下のように設定します。


    
        
            org.apache.maven.plugins
            maven-compiler-plugin
            3.9.2
            
                21
                21
            
        
    

Gradleの場合

build.gradleファイルに以下の設定を追加します。

plugins {
    id 'java'
}

java {
    sourceCompatibility = JavaVersion.VERSION_21
    targetCompatibility = JavaVersion.VERSION_21
}

エラー解決のためのテスト

設定を変更した後、プロジェクトを再ビルドしてエラーが解消されたか確認します。コンソールでのビルド結果をチェックし、エラーが表示されないことを確認してください。

./gradlew build  # Gradleの場合
mvn clean install  # Mavenの場合

まとめ

Java 21を使用している際に発生する「Invalid Source Release 21」というエラーは、主にJDKのバージョンやIDE、ビルドツールの設定が原因であることが多いです。この記事で紹介した解決策を試すことで、スムーズに開発作業を進めることができるはずです。

特に、最新のJDKをインストールし、IDEやビルドツールの設定を見直すことが重要です。適切な環境設定を行うことで、Java 21の新機能を活用し、効果的な開発ができるようになります。